日本国籍所有者はだいたいの国にビザなしで3ヶ月間滞在できます。アイルランドへも同様に、3か月以内であればビザの申請は不要です。しかし長期留学などを考えている方はビザの申請(アイルランド滞在許可登録手続き:IRP申請)が必要になります。この記事では私が取得した語学留学用の学生ビザ、スタンプ2の滞在許可証”IRP”を紹介します。(大学などDiplomaコースの学生ビザもスタンプ2ですが、条件が異なるはずです。詳しくないので割愛します。)
※ここで紹介するのは私が取得した2022年1月時点がベースで、ご自身で取得される際は必ず最新の情報を公式サイトで確認ください。滞在目的ごとに何が必要か、どのように申請するのかなど細かく記載されています。ダブリンとそれ以外の場所で申請手順が異なります。
アイルランド長期語学留学での必要書類
IRP登録時に必要な書類です。渡航前に準備しましょう。学校に発行して貰うものは渡航後でも大丈夫ですが、入国時のイミグレで必要となる可能性があるので事前に準備しておいた方が良いと思います。
- パスポート
- 語学学校のレター(School letter)
※ アイルランド移民管理局宛となった自分の住所が記載されたもので、語学学校の人から入国前に送られてきていたレターとは違うものだと言われました。このレターに記載されている在学期間分の滞在許可証になるので、レターをもらったらよく確認してください。学生ビザは2ヶ月分ホリデーとして付与されるので実際学校に通うのは6ヶ月でも良いのですが、在学期間は8か月いっぱい書いてもらってください。私は最後2週間分が端折られたレターで、滞在許可証IRPの滞在可能期間も2週間少ないものになってしまいました…。 - 住所証明
※ 住所が明記されていれば上記記載のSchool letterで併用可です。後日IRPカードが郵送されてくるので、引っ越しを予定されていればハウスオーナーに転送してもらうなど注意が必要です。 - 英文の残高証明(€3000以上)
※ 以前はアイルランドで銀行口座を開設し、振り込む必要があったそうですが、現在は日本の銀行でも€3000相当の残高証明書を発行すれば認められるようになりました。英文で、€立ての金額が分かる記載が必要です。ただし、日本の銀行での残高証明書の場合、到着前1ヶ月以内の本人名義の残高証明書と、それ以外の日付の二部必要となっています。(公式サイトにもそのような記載がありましたが、私は到着1ヶ月前のもの一部しか用意できず、いざとなったらウェブ通帳見せるくらいしかできないと内心ビクビクしておりましたが、一部で何も言われず無事通過しました。担当者のさじ加減かもしれません。) - 保険加入証明書 (medical insurance)
※ アイルランドの医療保険が対象なので、語学学校提携のものになります。日本の海外旅行保険ではありません。また、アイルランド滞在期間を全てカバーする必要があります。ここにも自分の住所が記載されているため、途中で滞在先を変えた私は再度学校に発行しなおしてもらいました。 - 申請料€300
※クレジットカード、デビットカードで支払う。(現金での支払いはできません。)
ダブリンでのIRP登録の流れ、アポ取り方法
アポ取り→IRP登録→カード入手
アイルランドの学生ビザは日本人の場合、入国後の申請となります。そのため、入国前にやることは必要書類の準備のみです。アポ取りは入国前でもできると思いますが国際電話になるのとタイムゾーンが違うことを念頭に試してください。(事前にアポ取りした方が、渡航後すぐIRPを取得して働けるようになるので良いかも?)
IRPカードは滞在許可証代わりのカードで日本での外国人登録証に当たります。以前はGNIBカードと呼ばれていました。
入国時
IRP登録とは別ですが、入国審査にて入国目的を証明するために下記の書類を提示しました。
・パスポート
・語学学校のレター
・英文の残高証明書
場合によっては復路航空券、保険加入証明書の提示も求められるかもしれません。
登録日時のアポ取り
ダブリン在住者はこちらで指示されている電話番号(1800 741741)にかけてください。土日含め毎日AM9時からPM5時まで対応しているそうです。電話ではオペレーターと英語で話さなければいけませんので頑張ってください。のちほどオペレーターに伝えたE-mailアドレス宛に「INIS REGISTRATION ON-LINE APPOINTMENTS SERVICE」というタイトルで予約日時通知のメールが届きます。電話のアポ取り時の実際の状況は下記「大変だった話」で詳細を記載しています。
※ ダブリン以外の町ではE-mailや電話(上記とは別の番号)でアポ取りしたのち、警察署GNIB immigration officeへ行く流れのようです。
IRP登録当日
予約日時に合わせてIRP登録オフィス「Burgh Quay Registration Office」へ行きます。DART(電車)のTara Street駅のすぐ近くです。予約日時が確認できるメールをIRP登録オフィス入口で示せばあとはスイスイと終わりました。窓口はいくつかあり、空いている窓口にすぐに案内され、書類を見せて写真を撮られて申請料€300を払い、注意事項を聞いて、トータル15分程度でした。


カード入手
登録後、IRPカードが郵送されるまで10日程度と言われましたが、1週間もかからずに届きました。届いたレターはこんな感じです。カードは常時携帯が義務付けられているのですが、今のところ一度も提示を求められたことはありません(笑)。
学生ビザでできること
・ 最大8か月滞在できます。但し週15時間以上のコースを6ヶ月以上(正確には25週以上)受講、コース終了時に試験を受けることなどが条件です。語学学生のビザは2回延長可能なので延長すればトータル2年滞在できます。但し、延長のたびに申請料€300必要です。高い…。
・学生ビザ(Stamp2のIRP)を持っていれば週20時間まで就労可能です。またバケーションシーズン(12月15日~1月15日、6月~9月)はフルタイム・週40時間まで働けます。
大変だった話
アポ取りで大変だった話です。
電話でのアポ取り時、今はどうか分かりませんが、私の時はオペレーターに繋がるまでに1時間はねばりました。繋がるまでの状態は次の3段階です。①電話をかけても一瞬で切れるという状態、②つながったと思ったら自動音声が流れる状態(現在大変混雑しておりますのでおかけ直しくださいといった類いのもの)、③プルルルという待機音に変わった状態、そのまま待って初めてオペレーターにつながります。私は①、②の状態で30分ほど(もっとだったかもしれない)、③のプルルルに変わって更に30分待ちました。あまりにも長いので、電話を机に置いてランチし始めたほどです。オペレターにつながったときはうっかり口の中がいっぱいでモゴモゴ言ってました。繋がってしまえばオペレータは大変丁寧で、名前やパスポート番号、電話番号、E-mailなどを伝え、一番最短の日程を予約する流れとなります。このとき「予約日時が書かれたE-mailが数時間後に届くのでちゃんと見てね」と伝えられて終わりです。
次は電話でのアポ取りに代わる前の話、今の方法と異なるので、ただの苦労話になります。
COVIDの影響もあって昨年はアポ取りが大変困難になっていました。2022年1月以降は電話での予約となり電話の繋がりにくさはありますが、根気よく待てばつながってちゃんと予約ができるようになってます。
しかし昨年まではまずアポ取りの方法が異なり、ウェブサイトに必要事項を入力後に予約日を選ぶ方式でした。このウェブサイトが大変くせ者で、必要事項を入れて予約可能日を確認するボタンを押しても、99%以上の確率で「予約可能な日がありません」と出るのです。最初は何かのエラーかと思っていましたが、ただただ予約枠が限られていて新たな予約枠がリリースされるたびに一瞬で予約が埋まることによるものでした。原因は「システムがいけてない」に尽きる気がしますが、このシステムがために悪徳業者がはびこり、彼らが予約枠の大半を奪ったうえで、その予約枠を本当に必要な人に売りさばいたりしていたのです。予約枠がリリースされたらすぐに連絡が入るなんて有料アプリも存在していました。予約枠のリリース時間もシステム運用開始当初は朝10時と決まっていたようですが、結局10時にアクセスが集中して予約が取れないという結果になったためにいつリリースされるか分からなくなりました。
私は渡航前からチェックし始め、一日に何度もウェブサイトを見に行っていたのですが、約2ヶ月毎日トライした結果、予約枠がリリースされたのを見たのはたった2回です。その2回とも日にちを選んで予約確定に進もうとしたらすでに誰かが予約した後で結局予約は取れなかったのです。しかも大変めんどくさいことに、予約時間の確認ボタンを押すために、毎回必要事項を入力しなければいけない仕様となっていました。自動入力可能なGoogleアドオンを入れたりはしましたが、うまくワークしなくて、おかげで私は自分のパスポートNo.を暗記できました(笑)。
ちなみに2016年より前はアポ取りのために直接移民局に赴いて何時間も列を作りながら待ったそうです。待てば予約が取れる分、まだその方がマシだと思ったものです。
渡航して2ヶ月もビザが取れていない状態というのは、3か月でビザなし滞在許可が切れる身としては大変ストレスのある状況でした。COVIDのせいで移民局が縮小していたのも原因だったと思います。とはいえ昨年の入国者はCOVIDのおかげでビザが取得できていなくても2022年5月30日までは滞在可能となっているので大丈夫ではあるのですが…。
その他補足など
- 略称IRP、GNIB、INISの意味
アイルランドのビザについて調べると必ず、IRP、GNIB、INISとう単語に出くわします。IRPは一番最初に書いた通りIreland residence permitの略称で、滞在許可証に当たります。一方でGNIBとINISはIRPの登録・発行元とのことで、何が違うのか当初よく分からなかったんですけど、調べてみたところ、以下のような違いと分かりました。
GNIBとはGarda National Immigration Bureauの略称で、直訳するとガルーダ移民管理局となります。ガルーダはアイルランドの警察です。ダブリン以外の地域でIRPを登録、発行します。
INISはIrish Naturalisation and Immigration serviceの略称で、Department of Justice・司法省の移民管理部門/アイルランド入国管理局にあたります。移民者に滞在許可を付与する権限はこちらなのだと思います。ダブリンでは滞在許可証IRPの登録・発行をINISが行っています。
お互い連携しているのでしょうけど、元となる組織が違うんですね。以前はダブリンでもGNIBが登録、発行していたようで、IRPカードはGNIBカードと呼ばれていました。
- 学生ビザ認定プログラムILEP
学生ビザを取得するためにはInterim List of Eligible Programmes (ILEP)で認定された学校、受講コースである必要があります。こちらから確認できます。
- 役立つQ&A
公式サイトのQ&A(こちら)も参考になります。
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